HiraHira blog

保護犬と暮らしと、ときどき映画

ウィザード・オブ・ライズ

ウィザード・オブ・ライズ (字幕版)

いや、こりゃ面白かった!

デニーロがジャケットなので暇潰し程度で、何か分からないまま見始めたのだけど観てるうちにグーンと引き込まれました。

金融界の実話ベースの作品です。
みなさん、ナスダックの創始者が史上最高額6500億ドルを騙しとった巨額詐欺師なんて知ってましたー!?恥ずかしながら私は知らなかったんです…汗

しかしびっくりしたわーー‼︎
15年間、アメリカ市場はネズミ講の詐欺師のおっさんに牛耳られとったんかいっ!
いや、牛耳られるはオーバーでも影響力は相当なもんだったはず。

リーマンショックを扱った「マージンコール」を観た時にも感じましたが、こう言う金融界の実話作品を観るにつけ、実体がどこにあるのか解らない数字だけのマネーと言うものは、いとも簡単に増えたり消滅したり人の人生を一瞬で終わりにする、とてつもなく危ういものだと感じます。
リーマンは発覚から24時間で崩壊しました。それは焦げ付きに気づかないシステムの穴と言うか、それまでは一応真っ当に取り引きはしていた訳で。
しかし、これは確信犯の詐欺事件です。しかも15年と言う長期間に渡ってアメリカ市場の、そして世界市場の中心部で虚構が機能していたという驚きの事件だったと言えるでしょう。

人間とは、会社の規模や見かけ、地位や雰囲気にこんなにも騙されるんですよ。
私はマドフ本人をよく知りませんが、歳老いた今のデニーロがのり移るに容易いことは想像に固くありませんが、長男役の俳優が本人そっくりだったのが印象深かったです。