HiraHira blog

保護犬と暮らしと、ときどき映画

アメフトとプレーと審判と

大学同士の試合の反則プレーについて、日大の学生が記者会見を行なった。

極めて異例なことである。

 

結果から言えば、この記者会見は大正解だ。

あの反則プレーから、大学としてもアメフト部としても

なかなか記者会見を行わず、

ようやく行なった監督の会見は、ひたすら責任の所在を明らかにしたものの、

事の詳細を明かさない、なぜなら明かしてしまうと責任がどこにあるのか誰の目にも明らかだから、そういう古い隠蔽体質が露呈していた。

 

それにしても、この一連の事件で私がまず思ったのが、

(今日やっと伊集院さんのラジオで言ってくれたのだが、)

審判は何をしていたの!?

聞くところによると、この選手はこのプレーの後も試合に出続け、

更に何件か反則プレーを行なった後、退場になったと言う。

毎年欠かさずNFLを楽しみにしている私はとても不思議だった。

こんなプレーをしているにも関わらず、なぜ選手は即退場になってないのか?

一定期間出場停止処分を受けてもおかしくない行為だ。

 

動画を見るとすぐ隣に居るではないか。

NFLの審判はそれはそれは厳格で正確だ。近年更に厳しくなった。

選手の命に関わるからだ。

大学の試合とは言え、強いコンタクトスポーツで

ひとつ間違えば、選手の命に関わるスポーツであるアメフトの審判(罰則ルール)は、

もっと厳格な罰則権限を持ち、高水準な人材で構成して頂きたい。※

そうであれば、今回のような場合であっても

ここまで関学が怒るには及ばないかも知れないし、

そもそもこんな反則をすることが割に合わないのでやる意味がなくなる。

 

日大の彼はやってはいけない事をした。

けれど、20歳の追い詰められた状態で未熟な彼だけを責めることはできない。

何より、詳細を明らかにせず靄をかけて逃げようとした組織に、

日大アメフトの1部員ではなく、

ひとりの人間として賢明な対処をした彼(彼のご家族)にささやかなエールを送ります。

 

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 ※後日の報道で審判が、該当プレーの直後にイエローフラッグを投げていたと聞いたが、なぜその後も選手はプレーを続けられたのだろう。