HiraHira blog

保護犬と暮らしと、ときどき映画

白雪姫と鏡の女王

白雪姫のアレンジ版。
古典白雪姫に含まれた様々な教訓を解りやすく象徴化した作品。

最初の概要説明の下りで、王が働きもせず一人で姫を育てたり教育を受けさせたりできたのは、王制と言う不公平なシステムのお陰なんですよ、となかなか批判的。

王制の名の下に独裁の女王に対して、物事を何でも話し合って決める小人のコミュニティは民主主義の象徴。小人たちは真理の為に手段を工夫し努力し、生きる強さを持っています。

美しさに固執した自己中心的な愚かな女性に権力を持たせたら、こうなりますよ、と言うのが物語のベースですが、若い女性に必死に張り合っているイタイ年増の女は今も昔も変わらないのですね。

正しい道は解っていても、高圧的な上司に頭が上がらず、間違った行動をしてしまう女王の側近とか、普通に会社にいる人で心当たりあり過ぎて気の毒です。

子犬の惚れ薬を飲まされた王子のデフォルメはイイですね。真実を見ず熟女の術中にハマった世間知らずの未熟な青年、若気の至りです、憎めませんけどね。

そして白雪姫。
若くて金持ちでイケメンの王子に守って貰うだけの女性から、自立した賢い女性像を確立していて、特徴的な眉毛も次第に気にならなくなります。
意外にも私はこの作品好きです。

美しいCGもあるのですが、明らかなセットは舞台を観る気持ちで鑑賞すると良いでしょう。急にインド風の曲が入るので驚きます(笑)

白雪姫と鏡の女王 (字幕版)