HiraHira blog

保護犬と暮らしと、ときどき映画

カリートの道

カリートの道 スペシャル・エディション [DVD]

昔はこういう作品が好きで、アルだしデパルマだし、意欲的に観れたものでした。

なんだろう、面白くない、それどころか批判的な言葉が次から次へと心に浮かぶのは、この手の映画を観る姿勢として間違っているのは解っています。
だけど、真面目に生活してる人を喰いものにして生きている反社会的な輩同士の抗争など、もはやどうでもいい、嫌悪感と冷めた眼差しで観ている自分が、まんざら嫌でもないことも認めます。
ただ任侠や仁義などと言う言葉に隠れて、利己的なロマンを強調するのではなく、作品としてもう少し共感できる人間の奥底を描いて欲しかったです。

しかしながら、アルパシーノの独特の存在感と演技力にはやはり引き込まれてしまいます。
生き急いだ人間からこぼれ落ちる幸せに一抹の哀愁を感じずにはいられません。
こんなに遠まわりしなくてもパラダイスへは行けたはずだと。